ハロー・ワールドと聞いて、C言語が思い浮かぶのは僕だけしょうか。
さて、先日アルコトレードの営業担当の方と少しお話したのですが、めちゃくちゃ熱量もってワイン勧めてきます笑
そんなワインを飲みましょう!
東京23区内で展開するバルチェーンvivo daily standのソムリエ資格保有者による、ワインの紹介、ソムリエ対策に関するブログです。
こんにちは
現在vivoでは、緊急事態宣言に伴い、残念ながらお酒の提供をおこなっていません。
そんな渦中ではありますが、季節も暑い夏にいよいよ近づいてきましたね。
暑い夏のワインの定番はやはり白ワインではないでしょうか?
各国のワインで今も昔も人気なのは「ミネラル」を感じる味わいではないでしょうか。
ミネラル(mineral)とは、直訳すると「鉱物」のことですが一般には私たちの身体を構成する元素(生体元素、生命活動に必要な元素)のことをいいます。 地球上には約100種類の元素があり、身体の約96%は 炭素 ・ 窒素 ・ 水素 ・ 酸素 の4元素(有機物の構成要素)で構成しています、4元素以外の全ての生体元素を総称して ミネラル と呼んでいます(あるいは無機物、微量元素と表現されることもあります)
何となくマッチの様な、火打石のような、石灰の様ななど表現、わかるような気がしますね。
このミネラル、体内で生成ができないので、外部からの摂取は必然となります。
(ミネラルには体内酵素をスムーズに働かせる働きがあり、代謝を行うために必要不可欠な酵素の働きをサポートしてくれるのです。体をサビさせてしまう活性酵素を抑制してくれる働きもあるのでアンチエイジングが期待できるのです。また、体の働きを整えることで体内の余分なものを排出するデトックス効果も同時に得られるというわけです。)
ではワインの味わいにおけるミネラルとは何でしょうか?
私もよく「ミネラル感があります」と接客時にご説明させていただくことがありますが、
感覚的な表現でお話させていただくことが多いと思います。
精製された塩とされてない塩の違いって何となくご理解いただけるかと思います。
ダイレクトな塩味と少し複雑で深みや柔らかい塩味の差がミネラル感を説明する時に一番わかりやすいかと思います。
実際このミネラルを共通のはっきりとした表現をするのは難しく定義づけは特にないとされているのですが、
ワイン香りから感じるものや味わいのなかに感じるものなど、様々な特徴をとらえることができます。
そのなかでも私は酵母によるミネラル感を今日はお話したいと思います。
ワイン中の酵母により生成されたコハク酸が主となり、他の有機酸とのバランスで塩味のように感じる事があります。コハク酸は貝類の主な旨味成分で、単体で感じるとやや塩気のあるような苦い味わいと言われています。
口に含んだワインがこの塩気や苦みのニュアンスによって、爽やかで鋭角な酸味が少し柔らかく、舌に浸透するような味わいになり、その浸透性がとても心地よく感じます。
さっぱりとしたキレのある味わいもよいですが、やはり料理との相性はこのミネラル感、抜群ではないでしょうか?
お酒は酵母が作り出すものですが、その他にも様々な酵母がかかわり、同じ品種でも作り方により多種多様に変化していきます。
奥が深い飲み物ですね。
フレッシュな果実の味わいと酸味にミネラルの柔らかさと深さが加わる事で、いろんな料理にもやさしく浸透して、良いマリアージュとなる。
暑い夏に体が求めている味わいと料理との懸け橋。
是非ミネラル感じるワインを飲まれてみては?
少し、ワインの見方が広がると思います。
ミネラルと料理
今回は牛すね肉のシェリー酒煮込みをつくってみました。
飲むワインと料理に使うワインを合わせると、必然的に味わいは同調します。
酵母由来の複雑性とミネラル少しの塩味も感じるフィノと牛すね、玉ねぎ、人参、セロリの香味野菜、トマトと香草、ニンニク、生姜でしっかりとマリネして
牛肉に下味をつけます。
今回は圧力鍋で煮込み、冷まして、一晩寝かせました、
(寝かせたほうが、味も落ち着き、すね肉もよりしっとりと柔らかくなるので、)
すね肉やもも、うで、肩、などは直接使用する筋肉質な部位で締まった赤身が特徴です。
ミネラル感感じる味わいはとてもよくあいます。
翌日再度温め、仕上げに火を止めてシェリー酒を回しかける、(浸透して複雑味を出した味わいに、シェリー酒のフレッシュな風味を加えると、より、料理が華やかになります。)
ホロホロとよくほぐれるすね肉とさらさらとした、スープ。
シェリー酒の風味も加わり、
暑い夏にもしっかり食べれますね!
体の不足分を補う料理、いいですね
シェリーはもちろんミュスカデや少し白コショウなど感じるグリューナー、オーストラリアの瓶熟感あるセミヨン、シャブリなどは言わずもがなの美味しさでしょう
それではまた
松尾