vivo daily standソムリエのワインブログ

東京23区内で展開するバルチェーンvivo daily standのソムリエ資格保有者による、ワインの紹介、ソムリエ対策に関するブログです。

カテゴリ: ソムリエ試験対策

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【EL Berrakin/ エル ベラキン】 Spain/スペイン Castilla y Leon/カスティーリャ イ レオン
Garnacha/ガルナッチャ(98%) Chelva/チェルバ(2%) 
G500(550)/B3000(3300)

スペイン屈指のナチュールワインを手掛けるダニエル・ラモス・エステバンが造り上げたモダンテイストワイン、スペイン本土でも有数の標高を誇るグレドス山脈で自生する古いガルナッチャの樹から造られる、昔ながらの味わいを現代のトレンドにそったテイストに仕上げたスペインワインです。


スペイン内陸、首都マドリッドの北西に位置したこの地域、スペインでも標高が高い台地で乾燥し、昼夜や夏と冬の寒暖差、強い日差し、乾燥した台地がブドウに強い影響をもたらし、産出されるワインはパワフルで深みのある印象があります。

今回ご紹介するエル ベラキンはこのしっかりとしたこの台地に育ったガルナッチャを手済みで収穫、しっかりと選果、良い葡萄だけを
軽めのマセラシオン(醸し、果皮や種、梗などと果汁を接触させること、果皮の色素や香り成分、種由来の渋みやタンニンを抽出する事)でベリーの香りと優しい色合いの抽出。爽やかな酸味が冷涼感を感じさせてくれます、パワフルなつくりをエレガントでスムースなテイストにしている味わいに現代のトレンドとリンクすると私は感じます。
ミディアムボディのナチュラルワイン。
香りからも強い日差しを感じさせる、陽気で明るめな赤い熟したベリーをより華やかな花、そして、しっかりとした果実の色合いを安定させる役割のチェルバはさらにこのガルナッチャを引き立ててくれます。
一つの台木にガルナッチャとチェルバを挿し木される事もこの地域としてはよくある風景です。
ニュートラルな味わいとアロマの土着品種【チェルバ】は数%でもガルナッチャの安定と広がりを助けてくれます。
赤と白の共演、とれもエレガントでおいしいです。

Berrakin:トルコ語でクリアという意 ネーミングからもこのワインのテイストを表現しています。
さだかではありませんが、イラストのイノシシもこのおいしい葡萄をほおばりに来るよとのイメージととらえます。

ナチュラルでエレガントなスペイン ぜひご賞味を
各店にて順次ご提供中です。




松尾
























イノシシではないですが、豚肩ロースを塩コショウ、そしてパプリカ
このパプリカがシンプルな料理にアクセントをつけてくれます。
素材としてのパプリカはジュージーさと特有の青さ、パウダーはコクと旨味といぶしたようなフレーバーが感じられ、

今回はこのパウダーを使用、香味野菜とワイン、塩コショウにつくりおいた、ガーリックオイル、そしてパプリカでマリネ
通常、マリネ後、表面に軽い焼き色をフライパンなどでつけますが、このパプリカ、結構焦げ付きやすく、
高温のオーブンでさっと表面を焼き締める要領で風味をのせました。
オーブンから取り出し、つけ汁と野菜とトマトと共に煮込んでいきます。
フライパンなどで表面を焼き固めるよりずっと素材が柔らかく風味もあり優しく仕上がります。
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シンプルで柔らかい味わいにトマトとワインの酸、パプリカのコクと風味がとても良いです。
このパプリカを使用した料理、この地域ではよくあり、
エル ベラキンの明るさとフレッシュさシルキーな飲み口とパプリカの旨味はよくあいます。
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また、現在ご提供中の牛トリッパのトマト煮込みやラグーソースのリガトーニ
など、旨味とトマトのデリもおすすめです。


それでは





























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【ENIRA /エニーラ】BULGARIA/ブルガリア 
Marsanne/マルサンヌ(50%)Roussanne/ルーサンヌ(26%)Viognier/ヴィオニエ(24%)
G500(550)/B3000(3300)

エニーラ:話題のブルガリアワインを手がけたのはサンテミリオンのプルミエ・グラン・クリュ・クラッセBである、ラ・モンドットやシャトー・カノン・ラ・ ガフリエールを始めデギュイユ、ペイロー等を所有する欧州一の名門ハプスブルク家の末裔ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵がボルドーにおけるワイン造りと同様の哲学をもって、ブルガリアで手掛けたワインがエニーラです。

vivoではおなじみで高評価のワインシリーズ ”エニーラ”の登場です!

ブルガリア、ボルドーの冠ではない ローヌ系の品種を主に使用したこのワイン
味わいは
エニーラ赤の濃厚な味わいとは違い、樽をかけずにステンレスタンク熟成でクリーンな味わいに仕上げた(酸素の関与が割と少なく、果実由来の熟成感と酸がバランスよく感じます。)軽やかでスルスルと飲める白ワインです。

マルサンヌの南国系のフルーツの香、ルーサンヌの濃度を感じさせる果汁、しっかりとしたボディと芳香のヴィオニエ、
全てを総称するとしっかりめな飲みごたえあるイメージですが、優しいプレスでクリアな果汁と低温での発酵での雑味ない仕上がり
一粒一粒の熟度に応じて、コストのかかる手摘みもやはりクリアで優しい味わいにつながっていると思います。

それぞれの個性をきれいにブレンドしていて最後まで”エニーラ”を体感できるワインです。

vivoのデリに合わせるもよし、エニーラだけでもよい時間が過ごせると思います。

手間暇とハイクオリティが感じられるブルガリア

各店にて展開中です。



松尾












果実味もしっかりあり、酸のストラクチャー、しかし重すぎない、エニーラにはお肉、お魚、野菜料理、全てにあわせやすいワインではないでしょうか 蔓延防止の昨今、家で料理は引き続きの私ですが、 そんなエニーラにはハーブや香辛料を効かせたローストなど、あいそうだなと思い 今日はマクロのカマをしっかりと香辛料を効かせてローストしてみました。 0DC6C45E-EDF0-4FEE-AC8B-302F6F372710
血合いをしっかりと取り除き、本来なら薬味的な感じで、クレソンやルコラ、ディルなどを添えるとマグロ本来の味わいと旨味と相乗できると思います。 しかし、家なので、ありものでマリネ エルブドプロヴァンス(タイム、ローズマリー、セージ、バジルなどが主体)にイタリアンパセリ、ニンニクなどで下味をつけて、カブやじゃがいもと一緒にローストしました。 AED49FF4-9CE5-47B0-8AAF-E1AF32DF51E5
かなりボリューミーです、、 近所の魚が美味しいスーパーにこのカマが売っていて、 年甲斐もなく、食べてみようと、 スパイスやハーブを効かせても、やはりマグロ! 旨味と脂はとても濃く レモン、バルサミコも仕上げに、ピンクペッパーも柔らかく爽やかにしてくれます。 ガシガシと解体して、とりわけても、この光沢 美味しくないわけがないですね D8A8D362-5920-47FC-A4F3-096A791B34B7
濃厚なマグロ、加熱して柔らかく、ふっくらとした食感と味わいに、ストラクチャーと綺麗な酸、果実味の程よいボリュームのエニーラ、あいますね! vivoでも現在ご提供中の【豚バラ肉とあめ色玉ねぎのビネガー煮込み】シェリービネガーの特有の酸味と豚バラの旨味、綺麗に、美味しくしてくれると思います。 DCD6DCF5-43F5-449A-A532-6C359BDDCC2D
是非お試しを! それでは

ヴィラブリッジ
VILLA BRICI/ヴィラ ブリッチ】
Slovenia/スロヴェニア Rebula/レブラ G500(550)/ B3000(3300)

隠れ銘醸地!小さなワイン大国スロヴェニアからスッキリとした辛口ワインのご紹介です。
イタリアの隣国に位置する国でアドリア海に面する、四国ほどの小国で、ワイン造りの歴史は非常に長く、紀元前400年頃で現在も高品質のワインを生み出しています。スロヴェニアのワイン法はドイツ、イタリア、フランスよりも厳格とされ、 ”Slovenia”ワインに対する愛の強さを体感できるワインです。

また、レブラという品種、隣国イタリア、
フリウリではリボラジャッラと呼ばれる白ぶどう品種。この品種はニュートラルで、早飲みのフレッシュタイプですが、オレンジワインや樽を使った長熟タイプなど様々な顔を持っています。栽培地域はブルダの丘から南のヴィパーバ谷にかけてと、僅かにオーストリア国境辺りと限られています。
今回のヴィラブリッジは早飲みタイプ、スッキリとした白い花の香や柑橘系(レモンやグレープフルーツ)や少し果実の熟成感がでていて、洋ナシや白桃などのボリューム感とやさしさ、ミネラルも感じます。
全体を締める酸味はスッキリとしたアフターにつながります。

このレブラはいろんなデリとあわせやすく、キャロットラぺや小エビのタブレなどの魚介や野菜料理など、柑橘のニュアンスを合わせるものでも、いまだと、ズワイガニのキッシュもミネラルやスッキリとした酸からのニュアンスが効いてきて、柔らかいおいしさが増して、酸が食事の余韻をきれいにしてくれます。

サラミや動物性の脂ともこのワインは好相性でぜひお試しいただきたい組み合わせでもあります。

少し珍しいスロヴェニア、お店で見かけられたらぜひご賞味を。



松尾

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【マウンテンビュー】南アフリカ/シャルドネ G500/B3000

その名の通り、南アフリカの首都の1つであるケープタウン近くにあるテーブル・マウンテンと呼ばれる山に、街並みや海岸の景色を楽しむために多くの観光客が訪れることから名付けられました。
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造り手は、このテーブルマウンテンの地域を含むウエスタンケープに位置するワイナリーで
ステレンボッシュ・ヴィンヤーズ】
ステレンボッシュに拠点を置いています。数多くブランドを所有し、生産量の80%を輸出が占める世界に目を向けたビックカンパニーの傘下です。

南アフリカで造られるワインの90%は、このウエスタンケープ州で産出され、様々な変化に富んだ地域(Region)で多様な品種が育てられています。
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広域で育ったシャルドネをブレンドすることにより、
内陸の日照量が高く、昼夜の気温差が大きな地域由来のトップに縮した果実のボリュームを感じますが、南極海から吹く”ケープドクター”の冷涼な地域性由来のリンゴや白い花といったキレと酸もバランスよく含まれ、ミネラル、蜂蜜などの柔らかいふくらみもバランスよくあり、心地よい余韻に繋がります。

全ての要素が綺麗にまとまっているので、ボリューム感を感じつつ、やさしい味わいを表現できています。
決めては酸がしっかり残っていて味わいの”ダレ感”がないのも、価値感を高めている要因となります。

「しっかりめの白」のひと枠でのこのシャルドネ
是非、この季節に飲んで頂きたいワインです。

各店にて、順次販売です。


松尾


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【ガウメンシュピール】ドイツ/ゲヴェルツトラミネール G400(440) B2500(2750)

ドイツからとても飲みやすいゲヴェルツトラミネールのご紹介です。

ゲヴェルツトラミネール:仏、アルザス代表品種、ゲヴェルツ=ドイツ語で香辛料の意味、トラミネール南チロル地方の村トラミンに由来、早熟でライチ、グレープフルーツ、パッションフルーツ、バラの香りや、甘く焼けたスパイスを思わせる刺激的で芳しい、華やかなアロマが特徴の品種です

果皮はうっすらと淡いピンク色をしていて、これが一部のワインに黄金色の色調を与えています。

早熟が故に収穫時には、糖度が上がりやすく
酸味が少ないために甘さを感じるオイリーな粘性とボリューミーな風味が口の中で際立つワインになります。

柔らかく、アロマティックの代表格のこのゲヴェルツトラミネール、食前酒としても、また香り強いチーズなどともよく好まれて飲まれています。

と、いった主張性の強い品種のゲヴェルツトラミネールですが、ご紹介のガウメンシュピールは早熟の段階のブドウを使用して、酸味と甘味のバランス、華やかなアロマはそのままにとても飲みやすい、そして親しみやすい味わいとなっていて、後味は余韻が長いけど、さっぱりしているフィニッシュを感じられます。

キャラクターの濃いワインですが、キレとライトな飲み口は食前、食中、食後、どんな時でも寄り添ってくれます。

是非味わって頂きたいワインです

各店、順次リリースとなります。



松尾


※グルナッシュ
南フランスを始め地中海沿いからスペインまで広く栽培されているブドウ品種
スペインのアラゴン地方が原産地の暖かい気候を好む品種。スペインではガルナッチャと呼ばれ、凝縮味とヴォリュームのある味わいで人気があります。
地中海沿いの温暖で強い日照をうけ、赤系果実(レッドチェリー、レッドプラム、レッドベリー)の風味が特徴的。味わいは辛口、中程度の酸で高いアルコール、豊富なタンニンでスパイス感もありフルボディのワインが良く造られます。

リッチでボリューミーなこのグルナッシュが主体のワインを現在展開中です。

【ベル ヴィーニュ】
フランス / グルナッシュ シラー マルセラン
G500(550)/ B3000(3300)
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南ローヌ、ヴァランスから南の地域が有名産地でこの品種は温暖な地中海性気候、先日お話した北ローヌよりずっと平坦な地形が多くなります。
石のゴロゴロとした土壌(ギャレ)がこのグルナッシュに最適な環境を造り出してくれています。
成熟期間が長いいわゆる遅熟と言われるこのグルナッシュを日中の強い日差しによって温められた石の蓄熱と水はけのよい土壌がゆっくりしっかりとブドウを熟します。
また、北からのミストラルの影響も強く、ブドウは乾燥した土壌にしっかりと根をはり水分を吸収する為、限られた水分を調節する為、この地域では株仕立てが多く用いられています。

また、地形も異なる斜面や方向、多様性ある土壌でグルナッシュ以外も様々な品種が栽培されているこの地域。有名なワインではシャトーヌフ デュ パプなどは13品種と数多い品種からブドウを選択でき、個々の品種の特徴をもった非常に複雑性が高いブレンドを産みだしています。

なぜ、このヌフ デュ パプをはじめ完成度の高いグルナッシュなどを生産者はブレンドするのでしょうか?
ブレンドという作業は大きく分けて、3つの要因があります。

①生産者が打ち出したいワインのスタイルができる。
②ヴィンテージごとのブドウの出来や収穫の違いをカバーし同じ味わいを再現する為
③個々の品種特性をおぎなう
 (今回だとグルナッシュの赤系果実、果実味とシラーやマルセラン(グルナッシュとカベルネソーヴィニヨンの交配品種)の黒系果実、風味、スパイス感などで色やタンニンをカバー)

といった具合に安定したワインと味わいを可能にしているという事がブレンドという事に繋がります。
これは他の地域や国も同じで、単一とはまた違った味わいや背景を感じて頂ければと思います。

生産者の思惑と地域性 様々な要素のつまった【
ベル ヴィーニュ】是非お店で体感していたければ




松尾


 


ローストしたナッツのような香ばしさ、メロン、パパイヤなどトロピカルフルーツの香り。レモンやグレープフルーツのいきいきとした酸味。厚みのあるボディながらフレッシュ。 食欲を増進させるクリスピー(酸とミネラルが豊富、酸味の爽やかさを感じる)な仕上がり。余韻に心地よい苦味が広がります。

この
【ポークパインリッジ】はアフリカ大陸の南端、南アフリカのワインです。
大陸の南端という事で、沿岸地域は冷涼で、
南極から強く吹き付ける「ケープドクター」と言われる風(冷たく、強く吹く風がブドウの木の湿気や病害虫を防ぎ、良い環境にしてくれ、ドクターのような役割をしてくれる事からこの名前で呼ばれています。)
が、土地を乾燥させ、良い通気をもたらし、また、内陸の高い山々がある事により、畑は強い日差しと内陸からの暑い空気と、雨を防いでくれ、様々な環境を作り出しています。

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地域としてはロバートソン、ステレンボッシュのブドウを使用、畑のある場所は石灰岩質のテロワールが広がり、味わいも厚みと、ミネラル感からくる柔らかさが特徴です。
また、強い日差しが程よくあたり、日較差も大きく、果実もしっかりと熟成するので、メロンやパパイヤのようなトロピカルな香りと、ソービニヨンブラン特有のグラス(草)のイメージも心地よく、全体をまとめてくれます。

エチケットも南アフリカらしい、動物の絵柄、「ポークパイン」はそこに生息するヤマアラシが描かれています。

ボトルも愛着湧くこの【ポークパインリッジ】

少し落ち着いた気温のこの頃に寄り添う味わいとなっています。

各店にて順次リリースです。

美味しい南アフリカ、体感してみては


【ポークパインリッジ】G500(550)/B3000(3300)

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今リリース中の【バルダンゴ】400(440)
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こちらともよいペアリングもできます。
チーズのコクが印象的なソースに豚挽肉のプリッとした食感、ほんのり効いたスパイスとクリーム、柔らかさとボリューム感、酸味とアフターの心地よい苦味は
季節にぴったりの組み合わせかと、














リリースしたばかりのこのバルダンゴ、
「楽しみにしてた!」と2皿軽く食べられたお客様がいらっしゃり、なんだか影響されました。


という事で、朝からチーズとクリームソース食べたくなり、作ってみました。

ダンゴは出来なかったですが、豚肩ロースとじゃがいも、キノコをロースト、
味付けは塩、胡椒、ニンニクとタイム、シンプルに作りました。
 
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肉の旨みをじゃがいもが吸ってくれて、しっとり、ホクホク感
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焼き色をつけないでロースト、途中キノコも投入で柔らかく、芯温58度で完成。
しばらく寝かせて

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ソースは玉ねぎとニンニク、タイムを低温でゆっくりと加熱、今日はほうれん草を加え、ローストのエキスで煮詰め、生クリーム、チーズを加えて完成。

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程よいピンクの仕上がりで柔らかく、チーズとの相性はとても良い感じです。
レモンを添えて少しの酸味。

今回ご紹介のソービニヨンブランも良いと思いますが、ブルゴーニュの果実味とバニラ、明るめで甘露のニュアンスのリュリや、サンヴェランなどは格別です。

余った野菜でサラダも
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レモンとアンチョビ、オリーブオイルのシンプルドレッシングで満足度は高い仕上がりです。



バルダンゴとポークパインリッジ、
お店で是非ご賞味を


それでは



松尾

こんにちは、しげぼーです。


高田馬場店と下高井戸店に勤務している者です。


明日はソムリエの二次試験ですね。

毎日こつこつテイスティングを練習しながらソムリエ試験に合格するための答案の作り方を研究してきた人なら、きっと合格できるはずです。どうか本番では、血迷っていつもと違った変なことをせずに練習どおりにテイスティングして、無難に解答してくださいませ。

今回は受験者の方向けに、試験本番に際してこれをやっても一応合格はできたけどぜひともやらないようにしてもらいたいこと、を3点お伝えしたいと思います。

・寝不足で行かない
当たり前なんですけど、寝不足のときって嗅覚も味覚もだいぶ変になってます。同日に行われる三次試験の論述が心配なのはわかりますが、前夜は潔く寝てしまいましょう。常に寝不足の状態でテイスティングの練習をしてきた、という方だけ、いつも通り寝不足で行くのがいいと思います。

・鼻からワインを吸わない
あれはたしか2つ目の白ワインだったと思うんですが、香りを嗅ごうと思ったらグラスを傾けすぎて鼻からワインを吸ってしまったんですね。鼻からワインを吸ったことのある方ならわかると思うんですけど、ものすごくツーンとして、痛くて、その後ヒリヒリします。そしてしばらくの間は鼻が利かなくなります。時間がもったいないのでやめましょう。良いことは一つもないと思います。

・解答用紙を汚さない
グラスを置くときやスワリングするときに、勢いあまってお酒をマーク解答用紙にこぼしてしまう、ということがあるかもしれません。僕は悩みに悩んだ問題の答えが閃いた瞬間、興奮してウォッカを解答用紙にこぼしてしまいました。アルコール度数の高い蒸留酒だったためすぐに乾いたのが幸いでしたが、あれが赤ワインだったらと思うとゾッとします。試験が終わってからも、答案用紙として有効なのか(機械が読み取ってくれるのか)という不安に苛まれます。グラスと解答用紙の取り扱いには気をつけましょう。

以上です。反対に、これをやるのがオススメです、ということもいくつか書いてみます。

・試験開始前にグラスの中のお酒の量が明らかに少なくないかを確認する。少なかったら挙手して試験官に注ぎ足すようお願いする。快諾してくれるはずです
・試験開始前にグラスのお酒を観察して、あらかじめ「外観」のコメントは決めておく。時間短縮になります
・アルコール度数の低そうな色の薄い白ワインから始める
・「閉じている」と感じたらグラスを手で温めてみる
・「その他のお酒」はアルコール度数の高いものが多いため、遠めから香りを嗅ぐ。いきなりグラスに鼻を突っ込んで嗅ぐと、気化したアルコールに嗅細胞が刺激されて繊細な香りを取れなくなるので、慎重にいきましょう
・「その他のお酒」のあとにワインに戻らない。昨年から吐器の使用が許されていないので、この時点でそれなりに酔っているはずです。お酒の強い人でも感覚は必ず変わっています。最初のワインをテイスティングし直しても、良い方向に転ぶ可能性は低いと思います。


といったところです。お読みいただきありがとうございました。受験者の方は明日がんばってください〜。

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僕の練習の模様


想像するカリフォルニアは暑く、日差しも強く、しかし木陰に入ると湿度が少ない為、心地よい涼しさを感じ、ここ東京の暑さとは違い、さらっとした空気感ではないでしょうか?

このカリフォルニアの気候下でのブドウ栽培の課題は気温の高さと雨の少なさ。

カリフォルニアのブドウ生産地域は南北に長く、また、海岸沿いや内陸の山脈沿い、大きな平野、高度や方角で様々な環境があり、造られるブドウ、ワインもバラエティに富んでいます。

地域の気候に大きく影響するのは北(カナダ方面)から流れてくる冷たいカリフォルニア海流、ロサンゼルスから北の沿岸、ここは比較的山が多い地域で、大半の地域はこの山脈のおかげで直接、海流からの強い冷却効果を免れています。
また、この地域は昼間の高い気温と冷たい海風がぶつかる為、夕方から夜間にかけ、多く霧が発生します。
この霧がある程度湿度を保ちながら、昼間蓄積された暑さを冷却してくれて、翌朝遅くまでこの霧は続きます。
霧の影響で午前の気温は急激な上昇を免れ、日照を遮断してくれ、ブドウにとってよい昼夜の気温差を産みだしています。

この北の地域はナパやソノマなどの有名地区が多くあり高品質なワインを産みだしています。

南の内陸に位置を移すと、暑く、乾燥した大きな平野セントラルヴァレーが広がります。
内陸という事もあり、栽培には灌漑を用いり、広い平野での栽培は機械収穫も可能になり、大量生産、低価格なワインが造られています。

収穫まえの秋口、この地域はほとんど雨が降らず、ブドウの実は長く樹で熟し、「ハングタイム」(収穫までの期間、着果時間)をしっかりととれ、より凝縮された風味と糖度の極めて高い、非常に熟したワインが多く造られてきました。
(皆様が思い描く高アルコールで重くジャミーな味わいのワインですね)
現在はやや早めの収穫で新鮮さを感じるワインが世界的に高く評価されてきていて、エレガントでスリム、アルコールを抑えたフレッシュな味わいのものがトレンドとなってきています。
(これも昨今の世界的な低アルコール需要の流れに沿ったお話ではないでしょうか?)

今回ご紹介する
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【ティン ルーフ】メルロー G500(550)B3000(3300)
はまさにこのセントラルヴァレーを中心に造られたワインです。

この地域でも冷涼なエリアのブドウを使用していて。
ステンレスタンクで発酵、フレンチオークとアメリカンオークで熟成。

味わいは
このトレンド感もあり、フレッシュなカシス&ストロベリージャム(赤く、少し酸っぱい風味がトップにきます、唾液腺を刺激するアクセントは最後までダレない余韻に大きく影響しています)かすかにローズマリーの香り。(この、清涼感も爽やかな味わいに一役かっています)果実味と余韻に程よいボリュームを感じます(カリフォルニアらしさも共存できていますね)。冷涼と収穫を少し早めにする事による、酸味と甘みのバランスと、カリフォルニアらしさ トレンドを上手に組み込んだティンルーフ 、是非ご賞味を 各店にて順次リリースです。









ティン ルーフ セラ―ズ:カリフォルニア州の理想的な冷涼産地を選別し30年以上に渡りワインを作り、伝統と最新技術を合わせ芳醇で複雑なワインを生産。ロバート・パーカーより「現代の伝説」と評されたこともあり、カリフォルニアで最も早くスクリューキャップを導入したワイナリーでもあります。 松尾

多くのワインを産出している国 スペイン
ワイン用ブドウ栽培面積 世界第1位
ワイン生産数 世界第3位
世界でも屈指のワイン大国です。

そんなワイン大国で作られているワインが2021年10月のマンスリーに登場です。

Verdejo【ベルデホ】
非常に酸化しやすい白ブドウ品種で、いわゆる”早呑み”が主体です。
以前はシェリーのようなワインを造るのに使われていました。
現在では酸化を防ぐ保護的な醸造法を用いて、ライトボディで酸味が高く、メロンやモモの風味を持ち、一緒にブレンドされる事が多いソーヴィニヨンブラン種に似たスタイルのワインが造られるようになりました。
また、スキンコンタクト(果皮浸漬)と樽発酵などの処理を行い、コクが豊かでより濃厚なボディのワインも造られています。
今回vivodailystandマンスリーワインでご紹介する【カラバラス】
この後者の味わいを体感できるワインとなります。
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【カラバラス】
ブドウは有機農法で完熟感あるものを使用、昼夜の寒暖差が大きく、典型的な大陸性気候が白ワイン造りには最適なテロワールとなり、化学的なものを一切使用しないでテロワールを最大限に活かした、果実味溢れるワインを生産しています。

醸造は
旧使用樽でアルコール発酵をしシュールリー6ヶ月熟成、旧樽にて12ヶ月熟成
有機農法特有の硫黄のような香りが心地よく、ミネラル由来のまろやかさとリッチ感。中盤からのボリュームを感じ、
酵母と瓶熟からの複雑性と一口の満足度が高いワインとなっています。

また、ヴィンテージ2011年と異例の10年の歳月を経てリリースとなります。
10年間瓶の中で熟成すると、酵母の働きも最終段階に行き、早飲み主体のこの品種、瓶内熟成で味わいのピークアウトが懸念されますが、このカラバラス、全く衰えを感じさせません。

良いブドウ、良い醸造、良い保管がなせる味わいです。

こんなに良い品質のワインがグラス¥500(550)とは自分でも驚きです。

10月に入り、酒類の提供も復活、見た目、味わい、奥深さのこのワイン是非スペインのベルデホの可能性を体感して頂きたいです。
   
各店にて順次リリースです。

ワインを片手にいつもの日常、是非vivodailystandへ


松尾

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