vivo daily standソムリエのワインブログ

東京23区内で展開するバルチェーンvivo daily standのソムリエ資格保有者による、ワインの紹介、ソムリエ対策に関するブログです。

カテゴリ:ワイン紹介 > その他のワイン

こんにちは 
大げさなタイトルですが、今日はイタリアを代表するキアンティについてお話をします。


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イタリア中部トスカーナ州西海岸沿いに広がる地域で、北部の山がちな地区をキアンティと呼びます。
キアンティ地区はアペニン山脈の麓の丘陵地帯、ピサ市とフィレンツェ市、シエナ市の間にあり
この地区は広い生産地域をカバーし、7小地区に分かれています。
主体となるブドウ品種はサンジョベーゼですが、ワインは少量の他の黒ブドウ(フランス、イタリア両原産種)とブレンドされる事が多く、大量にキアンティを造る生産者は地域内から広くブドウを調達し
・キアンティDOCGと表記します(広い生産地域が伺えます)
より高品質なキアンティDOCGワインは特定の小地区で生産され、その小地区をラベルに記載する事ができます。
・キアンティ ルフィナ 
・キアンティ コッリ セネージ
などは質の高さでよく知られています。

・キアンティ クラッシコDOCG
は独自のDOCGをもっていて栽培地はキアンティDOCGより標高が高く、サンジョベーゼの成熟が遅くなり、その結果、酸味が増し、ハーブの香りを強めたワインとなります。
また販売前に12ヶ月熟成させなければならず、
さらに
・キアンティ クラッシコ リゼルヴァ 
は24か月の熟成(内3か月は瓶熟成)させる必要があります。
・グラン セレツィオーネ
は最高水準で単一エステートを使用、30カ月間熟成させなければいけません。
(大半のワインは一定期間オークを使用して熟成されます)
ワインをリリースするまで時間がかかるという事ですね、
高価になるのはこういった事も原因の一つです。。

少し南下して、
同じサンジョベーゼ主体の栽培地。
北部より、標高が下がり、気候も温暖になります。
南西から吹く冷たい海風により気温が熱くなりすぎない土壌でもあります。
・ブルネッロ ディ モンタルチーノDOCG
・ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノDOCG
はこの地域で最も有名な呼称で、南のこの気候ゆえ、キアンティに比べ、より凝縮され、ボディも重厚になります。
・ブルネッロ ディ モンタルチーノ
はサンジョベーゼのみ使用、販売前に最長5年の熟成期間(内2年は樽熟成)を必要とし、イタリアでも最長の熟成規定となります。
・ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチャーノ
はサンジョベーゼと他指定品種のブレンドが許可されていて、最低2年熟成させなければならない。

リリースまでの時間が長く、また、ヴィンテージバラエティに対応すべく、それぞれ
・ロッソ ディ モンタルチーノDOC
・ロッソ ディ モンテプルチャーノ
と格下げしてワインをリリースする場合もあります。


沿岸地域
ここは比較的平坦な沿岸地域で高度ではなく、海風によって気温が低くなる地域です。
ここではボルドー原産の国際的な品種が広く栽培されていて、
・スーパータスカ
が最も有名なワインです。
イタリア地ブドウではなくカベルネソーヴィニオンで名声をうけDOCに該当しないにも関わらず素晴らしいワインの生産地として評判を再確立、イタリアワインに対する、国際的なイメージを変える事になりました。

トスカーナの多くの生産者はこの例にならい、国際的品種などを使用し、高品質のワインをつくっています。
多くはトスカーナIGTとして瓶詰されますが、比較的最近誕生した
・ボルゲリDOC
・マレッマ トスカーナDOC
どちらもカベルネソーヴィニオン メルロ― シラーといったイタリア原産以外のブドウだけでワインを造ることを認めています。

こうしてトスカーナを見てみると、地域性や時代の変化に応じてのワインの変化が見られます。

いろんなスタイルのトスカーナをご紹介しましたが
vivoでもキアンティはじめ、いろんなトスカーナを提案しています。
時代の移り変わりや地域性を思い浮かべながらワインを飲んでみては
よりトスカーナが身近に感じていただければ








こんにちは 
vivoでは人気アイテムとしていわゆる「陰干し系」と称するジャンルがあります。
その名の通り、収穫後のブドウを一定期間陰干しし、水分を抜き、より濃厚に造られるワインです。

その代表格となるワインが北イタリア ヴェネト州にあります。
「ヴァルポリチェッラ」
ヴェネト州ヴェローナの北西に位置するこの産地

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西にガルダ湖を有し、北の山麓丘陵地帯は石灰岩(水はけ良い土壌)と粘土(保湿性高く、土壌の温度が低い)と火山性(火山灰などの栄養価の低い土壌)のバラエティある土壌で地形の高度と相まってブドウの成熟が遅い地域となっています。
また、南の地域は砂利質と砂(水はけよく保温性に優れる)の土壌で暖かく、ブドウは果実風味が増し、酸味が低くなります。

ブドウ品種はコルヴィーナ種で、このブドウは果皮が薄く、中程度の色、低から中程度のタンニンと高い酸が特徴となります。

同じヴァルポリチェッラでも栽培地域によって表情が違うものができるのです。
それぞれの長所と短所を補うべく、このヴァルポリチェッラは様々な製法でリリースされています。

・ヴァルポリチェッラDOC
ブドウの特徴を補うよう(ワインの色とタンニンなどの補充)地元のブドウ品種をブレンドが許可されたワイン

・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ DOC
山麓の丘陵地帯で産出されるブドウで造るワイン
(クラッシコ:長年にわたり数多くの原産地呼称では、本来の生産地域の外側で新たなブドウ栽培ができる様、その境界が拡大されてきました、クラッシコという用語は元々格付けされていた、栽培地のブドウだけでワインが造られている事を示します。該当地域で産出される最上のワインが多く含まれます。傾向として、山間部の標高高い場所が多いのも特徴です。)
ここで栽培されるブドウは酸度が高くなる傾向があります。
ワインはタンニンが軽く、シンプルでフルーティーなものになり、レッドチェリーの風味を呈し、抜栓後すぐ飲めるよう造られています。樽などもあまり使われなく、品種の特徴がトップにきます。

・パッシート製法
骨格と風味の凝縮と色を強める為にこの地方で広く用いられています。
まだ、酸味が高いうちに(熟すと糖分が高まり、酸味が落ち着く)ブドウを収穫、室内で乾燥させ、糖分と風味を凝縮させる。冬になるまで発酵は行われない。

この製法はヴァルポリチェッラでは2種類に分かれます。

・アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラDOCG
(DOC:地理的境界とブドウ品種、生産方法の制限がある、DOCG:さらに生産地域で瓶詰、農業省の試飲審査を受けなければならない)
辛口またはオフドライ、フルボディ、アルコール度数が高く、タンニンは中程度から強く、極めて凝縮されたレッドベリーと香辛料の風味をもつ、また一般的にオークの大樽で熟成されます。
(オーク大樽で熟成すると樽からのニュアンスはあまりなく(ヴァニラやトースト、などの風味)
穏やかな空気との接触でワインの酸味が和らげます。)

・レチョート デッラ ヴァルポリチェッラDOCG
発酵が自然に止まるほど甘いブドウを使用(液体の糖分が高すぎるとと発酵酵母が活動を止めてしまったり、速度が落ちる。(ドイツの甘口など、アルコール度数が低いのもこの理由ですね))
この甘口ワインは赤系果実の強い風味を持ち、アルコール度数が高く(発酵に非常に時間がかかる)フルボディで、タンニンは中程度から多くなります。

※同地域ソアーベでは同じ方法で甘口の白も造られています。(レチョート ディ ソアーベDOCG)

・リパッソ製法(ヴァルポリチェッラ リパッソDOC)
発酵しているアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラのブドウの果皮を利用、発酵が終了する前に、アマローネを抜き取り、果皮と分離、圧搾はせず、発酵を終えたヴァルポリチェッラの容器に果皮を加える、この処理で果皮の中の酵母も一緒に移り、果皮に残っている糖分をさらに発酵させ、この間に果皮から色と風味とタンニンを抽出、ワインを強めます。
ミディアムからフルボディで中程度から強いタンニン、煮込んだようなレッドチェリーやプラムの風味のワインとなります。

様々な製法でのヴァルポリチェッラ 
品種の特性を補ったり、強めたり、どのワインも個性派ぞろいです。
ヴァルポリチェッラは高価でvivoではなかなか提案できませんが、同製法で造られるワインも沢山あります。
いろんな製法、それぞれの存在理由も感じながらワインを飲む、生産者の意図も感じて頂ければまた味わいも変わるかもしれませんね。


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