こんにちは 
vivoでは人気アイテムとしていわゆる「陰干し系」と称するジャンルがあります。
その名の通り、収穫後のブドウを一定期間陰干しし、水分を抜き、より濃厚に造られるワインです。

その代表格となるワインが北イタリア ヴェネト州にあります。
「ヴァルポリチェッラ」
ヴェネト州ヴェローナの北西に位置するこの産地

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西にガルダ湖を有し、北の山麓丘陵地帯は石灰岩(水はけ良い土壌)と粘土(保湿性高く、土壌の温度が低い)と火山性(火山灰などの栄養価の低い土壌)のバラエティある土壌で地形の高度と相まってブドウの成熟が遅い地域となっています。
また、南の地域は砂利質と砂(水はけよく保温性に優れる)の土壌で暖かく、ブドウは果実風味が増し、酸味が低くなります。

ブドウ品種はコルヴィーナ種で、このブドウは果皮が薄く、中程度の色、低から中程度のタンニンと高い酸が特徴となります。

同じヴァルポリチェッラでも栽培地域によって表情が違うものができるのです。
それぞれの長所と短所を補うべく、このヴァルポリチェッラは様々な製法でリリースされています。

・ヴァルポリチェッラDOC
ブドウの特徴を補うよう(ワインの色とタンニンなどの補充)地元のブドウ品種をブレンドが許可されたワイン

・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ DOC
山麓の丘陵地帯で産出されるブドウで造るワイン
(クラッシコ:長年にわたり数多くの原産地呼称では、本来の生産地域の外側で新たなブドウ栽培ができる様、その境界が拡大されてきました、クラッシコという用語は元々格付けされていた、栽培地のブドウだけでワインが造られている事を示します。該当地域で産出される最上のワインが多く含まれます。傾向として、山間部の標高高い場所が多いのも特徴です。)
ここで栽培されるブドウは酸度が高くなる傾向があります。
ワインはタンニンが軽く、シンプルでフルーティーなものになり、レッドチェリーの風味を呈し、抜栓後すぐ飲めるよう造られています。樽などもあまり使われなく、品種の特徴がトップにきます。

・パッシート製法
骨格と風味の凝縮と色を強める為にこの地方で広く用いられています。
まだ、酸味が高いうちに(熟すと糖分が高まり、酸味が落ち着く)ブドウを収穫、室内で乾燥させ、糖分と風味を凝縮させる。冬になるまで発酵は行われない。

この製法はヴァルポリチェッラでは2種類に分かれます。

・アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラDOCG
(DOC:地理的境界とブドウ品種、生産方法の制限がある、DOCG:さらに生産地域で瓶詰、農業省の試飲審査を受けなければならない)
辛口またはオフドライ、フルボディ、アルコール度数が高く、タンニンは中程度から強く、極めて凝縮されたレッドベリーと香辛料の風味をもつ、また一般的にオークの大樽で熟成されます。
(オーク大樽で熟成すると樽からのニュアンスはあまりなく(ヴァニラやトースト、などの風味)
穏やかな空気との接触でワインの酸味が和らげます。)

・レチョート デッラ ヴァルポリチェッラDOCG
発酵が自然に止まるほど甘いブドウを使用(液体の糖分が高すぎるとと発酵酵母が活動を止めてしまったり、速度が落ちる。(ドイツの甘口など、アルコール度数が低いのもこの理由ですね))
この甘口ワインは赤系果実の強い風味を持ち、アルコール度数が高く(発酵に非常に時間がかかる)フルボディで、タンニンは中程度から多くなります。

※同地域ソアーベでは同じ方法で甘口の白も造られています。(レチョート ディ ソアーベDOCG)

・リパッソ製法(ヴァルポリチェッラ リパッソDOC)
発酵しているアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラのブドウの果皮を利用、発酵が終了する前に、アマローネを抜き取り、果皮と分離、圧搾はせず、発酵を終えたヴァルポリチェッラの容器に果皮を加える、この処理で果皮の中の酵母も一緒に移り、果皮に残っている糖分をさらに発酵させ、この間に果皮から色と風味とタンニンを抽出、ワインを強めます。
ミディアムからフルボディで中程度から強いタンニン、煮込んだようなレッドチェリーやプラムの風味のワインとなります。

様々な製法でのヴァルポリチェッラ 
品種の特性を補ったり、強めたり、どのワインも個性派ぞろいです。
ヴァルポリチェッラは高価でvivoではなかなか提案できませんが、同製法で造られるワインも沢山あります。
いろんな製法、それぞれの存在理由も感じながらワインを飲む、生産者の意図も感じて頂ければまた味わいも変わるかもしれませんね。