スペインは長年にわたるワインの生産の歴史があります。
そのワインが国際市場で注目されるようになったのは比較的最近の事です。
樽熟成される伝統的な赤ワインから果実風味の強い現代的な白ワインなど様々なスタイルが造られています。
また各地でスペイン原産のブドウ品種も栽培されていて、高い称賛を得ています

スペインは大きく3つの気候区分ができ
北部、北西部 大西洋の気候に支配され、温和な海洋性気候 降水量が多い地域
東部沿岸 北部のカタルーニャから南レバンテまでの温暖な地中海性気候
中央部 大高原 メセタセントラルとよばれ 周りを取り囲む山脈により海洋からの影響を遮断
冬は氷点下、夏は非常に高温、非常に限られた降水量と多様な地域があります。

それに応じてブドウも多様な品種、ワインも様々なスタイルで生産されています。

主な生産地域は
まず、vivoでもよく採用されるワインが多い
・リオハ
 この地域の主要都市ログローニョを中心にカンタブリア山脈
真ん中をエブロ川が流れ、高い地域では標高800mという場所でもブドウが栽培されています。
・カリニエナ ・カラタユ
 この地域はエブロ川南側に面していて温暖な大陸性で降水量少なく、ガルナッチャ(グルナッシュ)が有名、またオールドヴァインと呼ばれるより強く、しっかりとした骨格を持つワインを作り出す品質の高いワインも有名です。

・カタルーニャ
 北東部の一角、バルセロナ南方に産地が集中、沿岸部の平野とすぐ西方の丘陵地帯と多様な地域があります。
この地方、全体を包括するD.Oが存在し様々な地区のワインをブレンドできかなりの量を生産できるワインレイクとも称される地域、
また、発泡性ワインCAVAの生産が盛んな地域でもあります。

・ペネデス
バルセロナすぐ南西、カタルーニャの中に位置し地中海沿岸から丘陵地帯で様々な地域があり、白は
カバの原料を中心に標高高い場所ではシャルドネやソービニオンブラン、アロマティックなゲヴェルツトラミネールなどを生産
黒ブドウはメルローや、カベルネソーヴィニオン、スペインと言えばのテンプラニーリョ(ここではウル デ リュブレと呼ばれています)ピノノワールなどが栽培されています。

・プリオラート
バルセロナから海岸を南下、タラゴナの内陸に位置し丘陵地帯、夏は暑く乾燥し、年間降水量は非常に少ない地域、ここは果実の成熟が遅いガルナッチャやカリニエラの古木から採れる複雑で強烈なワインを作り出している高級産地

・リベラ デル ドゥエロ ・トロ
中央山塊メセタに位置し、最も標高の高い部分に畑が築かれている、標高は約850m、この標高ゆえに昼夜の気温差があり、ブドウは新鮮な果実味を持ちつつ、酸味も保持でき、クオリティの高いものを作り出している、
リベラ デル デュエロのD.Oは赤とロゼのみでテンプラニーリョが主体


・トロもフルボディの赤が有名


・ルエダ
リベラ デル ドゥエロとトロの間に位置、白ワインに重点をおいたD.O
ベルデホ、ソービニオンブランが有名

・北西部 リアスバイシャス
大西洋沿岸、 温和でじめじめした気候 腐敗病などの病気もリスクとしてあり、高い棚仕立て
(パーゴラ)を採用、空気の循環が良くなり病害から守っている、
また、この地域ではアルバリーニョと呼ばれる、自然の酸が高く、熟した有核果実の風味で高品質の白ワインが有名です。

このアルバリーニョを現在マンスリーワインとして採用しています。
  
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CORAL DO MAR /コーラル ド マール G500(550)B3000(3300)
スペイン/アルバリーニョ

緑がかった輝かしいイエローゴールドを呈し、フレッシュな白桃やネクタリンなどの核果を思わせる芳醇なアロマが感じられる。
新鮮で、丸みのある、いきいきとした酸はとても伸びやかで、シャキッとしており、土壌由来のミネラル豊かで美しくクリーンな味わい。

高い自然の酸と厚い果皮がこのじめじめした気候の病害に強く、しっかりと熟します。
このコーラル ド マール リアスバイシャスの南、大陸側に畑が位置し、
気温も高く、しっかりとブドウが熟し白桃などの芳醇な風味と甘味、ミネラル分も多く(エチケットの貝殻はミネラル分を目視できますね)、優雅なボディ
があり、輪郭づける線となる酸味が心地よさを感じます。

良質で高級品種でもあるこのワイン、なかなか G500(550)では飲めないと思います。

vivoならではのこの価格、希少なワインをぜひ堪能していただければ

次回もスペインのお話続きます。