※グルナッシュ
南フランスを始め地中海沿いからスペインまで広く栽培されているブドウ品種
スペインのアラゴン地方が原産地の暖かい気候を好む品種。スペインではガルナッチャと呼ばれ、凝縮味とヴォリュームのある味わいで人気があります。
地中海沿いの温暖で強い日照をうけ、赤系果実(レッドチェリー、レッドプラム、レッドベリー)の風味が特徴的。味わいは辛口、中程度の酸で高いアルコール、豊富なタンニンでスパイス感もありフルボディのワインが良く造られます。

リッチでボリューミーなこのグルナッシュが主体のワインを現在展開中です。

【ベル ヴィーニュ】
フランス / グルナッシュ シラー マルセラン
G500(550)/ B3000(3300)
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南ローヌ、ヴァランスから南の地域が有名産地でこの品種は温暖な地中海性気候、先日お話した北ローヌよりずっと平坦な地形が多くなります。
石のゴロゴロとした土壌(ギャレ)がこのグルナッシュに最適な環境を造り出してくれています。
成熟期間が長いいわゆる遅熟と言われるこのグルナッシュを日中の強い日差しによって温められた石の蓄熱と水はけのよい土壌がゆっくりしっかりとブドウを熟します。
また、北からのミストラルの影響も強く、ブドウは乾燥した土壌にしっかりと根をはり水分を吸収する為、限られた水分を調節する為、この地域では株仕立てが多く用いられています。

また、地形も異なる斜面や方向、多様性ある土壌でグルナッシュ以外も様々な品種が栽培されているこの地域。有名なワインではシャトーヌフ デュ パプなどは13品種と数多い品種からブドウを選択でき、個々の品種の特徴をもった非常に複雑性が高いブレンドを産みだしています。

なぜ、このヌフ デュ パプをはじめ完成度の高いグルナッシュなどを生産者はブレンドするのでしょうか?
ブレンドという作業は大きく分けて、3つの要因があります。

①生産者が打ち出したいワインのスタイルができる。
②ヴィンテージごとのブドウの出来や収穫の違いをカバーし同じ味わいを再現する為
③個々の品種特性をおぎなう
 (今回だとグルナッシュの赤系果実、果実味とシラーやマルセラン(グルナッシュとカベルネソーヴィニヨンの交配品種)の黒系果実、風味、スパイス感などで色やタンニンをカバー)

といった具合に安定したワインと味わいを可能にしているという事がブレンドという事に繋がります。
これは他の地域や国も同じで、単一とはまた違った味わいや背景を感じて頂ければと思います。

生産者の思惑と地域性 様々な要素のつまった【
ベル ヴィーニュ】是非お店で体感していたければ




松尾